• Coping Institute

    コーピング インスティテュート

  • What's "coping"?

    コーピングと実力発揮コーピング

    コーピングとは

     

     ストレスとは、心身の適応能力に課せられる要求(ストレッサー)、およびその要求によって引き起こされる心身の緊張状態(ストレス反応)を包括的にあらわす概念のことです。ストレスとは、もともと「圧力」「圧迫」などを意味する工学・物理学用語でしたが、1930年代後半に生理学者のセリエ(Selye)によって、「外界のあらゆる要求によってもたらされる身体の非特異的反応」をあらわす概念として提唱されました。また、セリエ(1956)はストレスにはディストレス(distress:不快ストレス)ユーストレス(eustress:快ストレス)の2種類があることも指摘しました。

     

     このようなストレス反応を低減することを目的とした、絶えず変化していく認知的行動的努力のプロセスはコーピング(Coping)と呼ばれ、「対処努力」と訳されています。ラザルスとフォルクマン(Lazarus&Folkman, 1984)は、環境からの要求に対する認知的評価やコーピングという考えを導入し、環境と個人との相互作用を強調する心理的ストレス・モデルを提唱しました。つまり、人が直面する事態(環境からの要求)そのものがストレス反応を引き起こすのではなく、直面する事態の有害性(一次的評価)やコントロール不可能性(二次的評価)という認知的評価によって、初めてストレス反応を引き起こすストレッサーになり得るとする考えであり、こうして生じたストレス反応は、その低減を目的としたコーピングを起こす動機づけとなると考えられています。

     

     このようにClinical Psychologyの領域で発展してきたコーピングの目的は、悪いストレス反応を低減することです。いわゆるストレスによって、眠れない、食べられない、社会生活が送れないなどの支障が出たクライアントに対して、マイナスな状態をゼロに戻すための対処行動として、コーピングを行うというものです。これまで鬱治療などに効果を上げてきました。

     

     

    Coping Institute の 実力発揮コーピング

     

     Clinical Psychologyの領域で発展してきた、悪いストレス反応を低減することを目的とするコーピングに対して、Coping Instituteの実力発揮コーピングとは、良いストレスを調整してプレッシャーの高い現場で実力を発揮することを目的としたコーピングです。メンタルタフネスが必要なアスリートに対しては、マイナスになってしまった心身の状態を日常の状態に戻す=ゼロに戻すことも重要ですが、それにとどまらず、自身の身体反応や感情反応を整えながら自分のやる気をさらに向上させ、ゼロからプラス、そして、プラスからextraordinary状態(極限状態)にまでも、自己の限界を追求し続けるコーピングが重要であると言えます。

     

     実力発揮コーピングトレーニングプログラムでは、特に下記を導入部分として紹介後、個々の目的にあわせた展開をしています。

     

    ①ストレスには良いストレスと悪いストレスが存在する。

     

    ②万人にとって良いストレス、悪いストレスというものは存在せず、人によって異なる。

     

    ③ストレスがあることは悪いこと、ストレスはメンタルが弱い人が持つものであるという認識を改め、自分の実力発揮に必要なストレスの存在を見極めることが重要。

     

    ④自分にとって良いストレスと悪いストレスを知り、自分の実力発揮に必要なストレスを見極められる人は、ストレスをエネルギーに変換するというコーピングが可能になり、しなやかなメンタルを持つことができる。

     

    自分オリジナルのコーピング方略の種類を増やすことで、実力発揮を目指す。

  • Who we are

    スポーツメンタルトレーニング指導士

     鬱治療などのためにClinical Psychologyの領域で発展してきた、悪いストレス反応を低減し、マイナスな状態をゼロに戻すことを目的とするコーピングをクライアントに実施する専門家が、精神科医や臨床心理士です。

     

     一方、自身の身体反応や感情反応を整えながら自分のやる気を向上させ、ゼロからプラス、そして、プラスからextraordinary状態(極限状態)にまでも、自己の限界を追求し続ける実力発揮コーピングをアスリートに実施する専門家が、田中ウルヴェ京をヘッドとした、Coping Instituteに所属するコンサルタントです。

     

     我々が保持する認定資格は、スポーツメンタルトレーニング指導士です。競技力向上のために、心理的スキルを中心にした指導や相談を行う学識と技能を有する専門家として、日本スポーツ心理学会が認定しています。資格認定には、修士以上の学位を有し、学術上の業績、研修実績、指導実績を有する必要があり、スポーツ心理学の学術的根拠をもって実践指導にあたることが求められる資格となっています。

    田中ウルヴェ 京

    日本スポーツ心理学会認定

    メンタルトレーニング上級指導士

    1988年

    日本選手権デュエット・チームチャンピオン ソウル五輪デュエット銅メダル獲得/現役引退

    1995年

    米国カリフォルニア州セントメリーズ大学大学院健康・体育・リクリエーション学部修士課程修了

    1999年

    米国アーゴジー心理専門大学院にて、認知行動理論を学ぶ

    2000年

    米国サンディエゴ大学院にて、パフォーマンスエンハンスメント、アスレティックリタイヤメントを学ぶ

    2015年~

    慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科博士課程に在学、「トップパフォーマーのコーピングの体系化」の研究を
    おこなっている。

     

    代表コーチ歴

    1989年-1999年

    日本ナショナルチームコーチ、米国オリンピックチームヘッドコーチアシスタント、フランスナショナルチーム招待コーチ歴任

    1996年

    アトランタ五輪シンクロ日本代表マネジャー兼アシスタントコーチ

    1999年~

    メンタルトレーナーとして活動

    メンタルトレーニング指導士の位置づけ

    筒井 香

    日本スポーツ心理学会認定

    メンタルトレーニング指導士

    2010年

    大阪教育大学教育学部人間科学専攻 卒業

    2012年

    奈良女子大学博士前期課程人間文化研究科

    人間行動科学専攻 修了

    2015年

    奈良女子大学博士後期課程人間文化研究科

    社会生活環境学専攻 修了

    博士号(学術)取得

  • What we do

    実力発揮コーピング

     そもそもコーピングは、日常の生活のなかですでに行われていることも多いものです。アスリートもビジネスパーソンも子供を持つ親という立場でも、日々の生活の中で直面する事態に対して、お風呂に入ってリフレッシュしたり、買い物に行ったり、美味しいものを食べたりといった方法で気分転換をすることも、ストレスフルな状態からの回避・低減という対処行動の意味では立派なコーピングです。これらはつまり気晴らしコーピングあるいはストレス低減コーピングです。

     

     しかし、このようにストレスを全て悪いものとして捉え、排除する方法では、マイナスからゼロにしかなりません。むしろベストパフォーマンスを引き出すために必要な良いストレスも存在することを、例えばメンタルタフネスが必要なアスリートは、実践知として無意識的に理解していることもあります。実際、何かを成し遂げようする時に、ストレスを完全になくすことはできません。それならば、自己にとって悪いストレスと良いストレスを見極め、それぞれのストレスに従ってそれをうまくエネルギーに変換するというコーピングを習得する方が有益です。

     

     スポーツメンタルトレーニング指導士として、アスリートに用いる実力発揮コーピングは、実はアスリートに限定したものではなく、良いストレスを調整してプレッシャーの高い現場で実力を発揮することを求める全ての人に機能的に働くものなのです。

     

     

    アスリートの実力発揮に向けた流れの図式/実力発揮に必要な5つの要素

     

     個々の専門分野で実力を発揮するためには、哲学、身体、技術、戦術、心理といった5つの要素が必要です。

    アスリートの実力発揮に向けた流れの図式

    Philosophical

    哲学(なぜ)

    個々の心理状態、目的に応じて、実力発揮に不可欠な「土台」を構築する必要があります。
    コーピングの根幹は自分を知ることです。自己認識自己客観視を繰り返すことによって、本当の自分とは誰か、本当の自分はどう生きるのかを見極め、人生の意義を自分自身がちゃんと知っていることが重要です。アスリートが五輪に向けて自己の限界に挑戦していく場合、「そもそも、なぜ自分は競技をやっているのか」といった自分の内にある本当の感情や思考を言語化し、客観化することで、明確な行動変容を主体的に決定する必要があります。

    アスリートの実力発揮に向けた流れの図式

    Physical

    身体

    目的に応じた身体が必要です。正しい姿勢、適切な運動方法を身につけることが、基礎体力づくり、疲れにくい身体づくりとなります。アスリートは競技に特化した身体づくりを行い、また引退後は、アスリートとしての身体を徐々に健康な状態に戻すためのトレーニングも必要になります。アーティストやビジネスパーソンの方であっても、職業に応じた必要な身体は不可欠です。営業の人であれば、何キロでも歩き回れる足腰を鍛える、経理の人であれば、新陳代謝が良くなる座り方や骨盤の動かし方ができる筋肉の使い方を知る、などがあります。ビジネスパーソンとして見た目を整える、ということも大事な要素です。

    アスリートの実力発揮に向けた流れの図式

    Technical & Tactical

    技術と戦術

    技術

    アスリートは競技に特化した専門技術が必要です。また、アーティストやビジネスパーソンの方は職業に特化した専門技術が必要です。問題解決、目標達成に繋がるように、個々に応じた専門技術をトレーニングすることになります。

     

    戦術

    アスリートには、鍛えた身体と身につけた専門技術をどうやって競技場面で活かすかといった、適切なゲームプラン、レースプランが必要です。ビジネスパーソンにとっては、人間関係においてのコミュニケーション力やリーダーシップ力、ネゴシエーション力、そして社会のマナーなど、人と関わるうえでの対外的な社会的能力は、この部分と言えます。

    アスリートの実力発揮に向けた流れの図式

    Mental

    心理

    身体・技術・戦術を司っているのが脳です。その脳を正しく動かせないと、身体・技術・戦術をどれだけトレーニングしていても、効果的、効率的に遂行できません。この脳の処理能力を高めるのが心理の部分であり、処理能力に影響を与える要因が、人間に備わっている感情と思考です。ネガティブ感情を適切に処理することで、その人ならではのポジティブ感情を引き出し、そして自身の感情や外の情報をどう捉えるかという思考を効率よくすることが必要です。持っている身体・技術・戦術の能力を本番で100%発揮してパフォーマンスを上げるためには、思考と感情を適切にコントロール(抑制ではなく調整)できる脳の情報処理能力が重要になります。

    Evidence

    先行研究と実践経験

    上記の「アスリートの実力発揮へ向けた流れの図式」は、田中ウルヴェ京自身のこれまでのトップアスリート、代表コーチ、スポーツメンタルトレーニング指導士としての経験に裏打ちされたモデルであるだけではなく、Hardyら(1996)による先行研究で導き出された「ピークパフォーマンスに向けた心的準備モデル」が根拠になっています。このモデルにおいても、ピークパフォーマンスのために哲学等が土台となり、競技特有の理想的なパフォーマンス状態を作り上げていること、そしてその為に心理的スキルトレーニングと逆境に対処するコーピングトレーニングの両方のアプローチが必要であることが示されています。このようにCoping Instituteの取り組みは、確かな先行研究と多様な実践経験に基づいています。

     コンサルタントにおいて、まず各々の哲学、つまりなぜ競技をするのか、なぜ働くのか、といった人生の意義を構築するアプローチを行い、ここを土台として、身体・技術・戦術・心理を醸成していくことになります。しかし、この土台づくりは簡単ではないため、日々コツコツと身体・技術・戦術・心理をトレーニングしながら、コンサルタントが「なぜ?」という問いかけを続けることで、ご本人に気づきが生まれ、土台が構築されていくこともあります。特に、哲学と心理は相互作用しながら醸成されていきます。

     

     実力発揮に向けて、この5つの要素全ての質および各々のトレーニングの質を向上させるために、パフォーマンスを促進する心理的スキルのトレーニングであるメンタルトレーニングを、日々コツコツと行うことが必要になります。メンタルトレーニングには、目標設定、リラクセーション、セルフトーク、イメージ、集中力、などの心理的スキルトレーニングがあります。様々な書籍で紹介されているので、これらをまずは基礎的な心理的スキルとして学ぶ必要があります。どれも重要なトレーニングであり、特に、思考と感情を適切にコントロールできる脳の情報処理能力の向上に機能しますが、これだけではトップアスリートをはじめとしたトップパフォーマーの実力発揮には不十分です。なぜなら、競技場面や職場、そして日常生活のなかにもストレスは存在します。そのような状態でストレス反応が起こっては、せっかくメンタルトレーニングを積み重ねていても、大事ないざという時には脳の情報処理能力が低下してしまうからです。さらに、トップになればなるほど、既存の心理的スキルだけでは対応できないことが増えてくることも理由の一つです。

     

     Coping Instituteでは、1996年のアトランタ五輪以降20年にわたって、トップアスリートの実力発揮を専門とし、既存の理論では網羅できない、その選手ならではのセルフメイドのコーピングをコンサルタントしてきました。それが先述した実力発揮コーピングです。このように実力発揮のためには、メンタルトレーニングとセルフメイドの実力発揮コーピングの両方が必要と言えます。ここであえて“オーダーメイド”ではなく、“セルフメイド”と表現しているのは、Coping Instituteではアスリートの主体性を最も重視しているからです。誰かから与えられたものではなく、自身の実力発揮のために必要な、哲学・身体・技術・戦術・心理を自身で創り上げることがとても重要なことです。

     

     どんなアスリートもいつかは競技引退を迎えます。人生の目標を失い、アイデンティティ葛藤を経験することが、トップアスリートには大変多いことが研究でも明らかになっています。そのような時に、人生を主体的にセルフメイドできる力は、競技引退後のアイデンティティ再構築にも役立つ生きる知恵です。基礎的な心理的スキルのメンタルトレーニングと、セルフメイドの実力発揮コーピングを、ゼロからプラス、そして、プラスからextraordinary状態(極限状態)にまでも、自己の限界を追求し続ける全ての人々を対象に取り組んでいることが、田中ウルヴェ京をヘッドとした、Coping Instituteに所属するコンサルタントの特徴です。

  • for Athletes

    アスリート向けトレーニング

    アスリート

    勝つため、自己認識能力のため、年間目標設定のため、課題解決、競技引退後の進路整理などのさまざまなご相談に応じます。

     

    プロ、五輪選手、ジュニアアスリートなどのスポーツ選手だけでなく、バレエダンサーといったアーティストなど、対象も様々です。

     

    ※チームでのトレーニングをご希望される場合は、事前にご相談ください。

    ・個別トレーニングとして、個人の目的度合いに応じた実践に活かせるものを目指しています。

     

    ・試合前(後)に集中的に来られる方、月に一回継続的に来られる方、一回だけ受けてみる方など様々です。

     

    ・初回トレーニングの際に、今後の方向性などをあわせて計画することもできます。

  • for Personal

    個人向けトレーニング

    経営者・ビジネスマン

    重要なプレゼンの準備として、自己認識能力のため、年間目標設定のため、課題解決、異動・転勤・転職などのメンタルコントロールなどさまざまなご相談に応じます。

     

     

    保護者・教育者

    大切なお子様をサポートする保護者、教育者向けにもトレーニングは可能です。部活動、受験、学校生活などで子どもがきっとぶつかる壁に対して、子ども自身が能動的に真の実力を発揮していけるための保護者、教育者としての関わり方、視点の捉え方をトレーニングします。

    ・個別トレーニングとして、個人の目的度合いに応じた実践に活かせるものを目指しています。

     

    ・大切な会議の前に集中的に来られる方、月に一回継続的に来られる方、一回だけ受けてみる方など様々です。

     

    ・初回トレーニングの際に、今後の方向性などをあわせて計画することもできます。

  • Seminars(現在準備中です)

    Coping Instituteでは今後、対象者ニーズにあわせたセミナーや指導者コースを開催する予定です。

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  • FAQ

    よくいただくコーピングについてのご質問

    ●コーピングとレジリエンスの違いは何ですか?

     

     「コーピング」と「レジリエンス」、それぞれの言葉のもつ定義を明らかにしてから、両者の関係についてお話したいと思います。

     コーピングは、「ストレス反応およびストレッサーの低減を目的とした認知的行動的な対処努力(Lazarus, 1999)」「プロセスであって人格特性とは区別すべきである、努力であって結果ではない(Dewe, Cox, & Ferguson, 1993)」などと定義されています。

     そしてレジリエンスは、「精神的回復力という心理特性(小塩ら,2002)」「逆境に上手く対処する能力(Pearson &Hall, 2007)」などと定義されています。

     つまり、コーピングという対処努力の方略を身につけて実践する「過程」を経て、逆境に対処できるレジリエンスが高まるという「結果」に繋がると言えます。レジリエンスを獲得するために、あらゆる場面でコーピングを実践し、その経験を積み重ねることが必要と言えるでしょう。

     

     

    ●コーピングとコーチングの違いは何ですか?

     

     「コーピング」と「コーチング」、日本語では一文字違いなので混同されることも多いのですが、その中身は異なりますのでそれぞれの定義に沿ってお話したいと思います。

     コーピングは、「ストレス反応およびストレッサーの低減を目的とした認知的行動的な対処努力(Lazarus, 1999)」「プロセスであって人格特性とは区別すべきである、努力であって結果ではない(Dewe, Cox, & Ferguson, 1993)」などと定義されています。

     そしてコーチングは、「個人の潜在能力を解き放って、彼ら自身が最大限に力を発揮できるようにするものである。それは、教えるというより彼らが学ぶことを助けるもの―促進的アプローチ―である(Whitmore, 1992)」「教え指示すること―指示的アプローチ―で技能を即時的に高めて発展させることに直接的に関わっている(Parsloe, 1995)」などと定義されています。このようにコーチングは、コーチが対象者に対して行う指導目的やその際の関わり方を表していますが、「促進的」と「指示的」といった定義の違いからもわかるように、コーチングの定義は、状況によっても変化し、また、コーチ自身の考え方による影響が大きいとも言えます。そしてコーチングは、コーチが行う指導そのものを意味するとも考えられ、コーチが行うコーピングはコーチングの一部と捉えられます。

     

     

    ●コーピングとNLPの違いは何ですか?

     

     「コーピング」と「Neuro Linguistic Programming(NLP)」、どちらも自分自身の感じ方や反応のパターン、思考や行動のパターンに目を向けるという共通点がありますが、その目的やアプローチの方法には相違点もありますので、それぞれの特徴をお話したいと思います。

     コーピングは、「ストレス反応およびストレッサーの低減を目的とした認知的行動的な対処努力(Lazarus, 1999)」「プロセスであって人格特性とは区別すべきである、努力であって結果ではない(Dewe, Cox, & Ferguson, 1993)」などと定義されています。また、コーピングは出来事の認知的評価に焦点を当てることから、認知行動療法の考えに基づいています。Coping Instituteの実力発揮コーピングでは、ストレス反応を起こす出来事への評価の傾向は人それぞれ違いがあるため、セルフトークを書き出したり感情を言語化するアプローチを通じて、自分自身の評価傾向に気づくことによって、ストレス反応をほどよい緊張や責任感へと転換したり、課題解決や成長のための行動エネルギーとする力を引き出していきます。

    (以下のNLPの説明は、日本NLP協会HPNLP-JAPANラーニング・センターHPを参照したものです。)

     NLPは、催眠療法、ゲシュタルト療法、家族療法を専門とする3人のセラピストの言葉の使い方と心理的アプローチを分析し、体系化したものです。コミュニケーションにおける言語情報と仕草や姿勢などの非言語情報の重要性に着目し、言語・非言語情報の使い方をスキルとして身につけることで、他者とのコミュニケーションを良好にすることや、コンプレックスを解消し、セルフイメージの向上を目的としています。自分自身の経験を通じてプログラミングされた言語・非言語情報の構造を紐解き、体系化された成功パターンのものに再プログラミングするというアプローチを採ります。

     NLPが成功パターンである言語・非言語情報の使い方を指針として示し、それをスキルとして獲得することを目指すのに対して、Coping Instituteの実力発揮コーピングは、ある成功パターンのスキル獲得を目指すというよりも、より自分自身のストレス反応やそれを引き起こす評価傾向に向き合うことで、ストレス反応を受け止め、どのように出来事を捉えることが今の自分にとっての成功を意味するのかを見つけていく、という自分オリジナルのコーピング方略の獲得を目指します。

     

     

    ●コーピングとメンタルヘルスの違いは何ですか?

     

     「コーピング」と「メンタルヘルス」、それぞれの言葉のもつ定義を明らかにしてから、両者の関係についてお話したいと思います。

     コーピングは、「ストレス反応およびストレッサーの低減を目的とした認知的行動的な対処努力(Lazarus, 1999)」「プロセスであって人格特性とは区別すべきである、努力であって結果ではない(Dewe, Cox, & Ferguson, 1993)」などと定義されています。

     厚生労働省は健康日本21において、心の健康であるメンタルヘルスについて、生き生きと自分らしく生きるための条件であり、具体的には自分の感情に気づいて表現できること(情緒的健康)、状況に応じて適切に考え、現実的な問題解決ができること(知的健康)、他人や社会と建設的でよい関係を築けること(社会的健康)」と定義しています。

     つまり、コーピングという対処努力の方略を身につけて実践する「過程」を経て、メンタルヘルスという心の健康状態の「結果」に繋がると言えます。ここで言う「心の健康の状態」は人それぞれと考えられます。例えば、職場でリラックスした状態を望む人もいれば、緊張感のある状態を望む人もいるでしょう。また、今日は疲れを感じているからリラックスすると決めたり、大事なプレゼンがあるから緊張感を持って準備をすると決めるなど、状況によって変化することも考えられます。Coping Instituteの実力発揮コーピングでは、ストレス反応を無くすマイナスからゼロのコーピングでリラックス状態に導くだけではなく、セルフトークを書き出したり感情を言語化するアプローチを通じて、ストレス反応を引き起こす自分自身の評価傾向に気づき、ストレス反応を責任感へと転換することで良い緊張状態に導くなど、個々の要求に応じたメンタルヘルスの状態を作り出すコーピング方略の獲得を目指します。

     ちなみに、田中ウルヴェ京が企業研修などで様々な企業に伺う現場では、時に、受講者の皆様から「ウチの部署には、メンタルが多くて」とか「ウチはメンタルヘルスなんですよ」という言葉の誤用をお聞きすることがあります。この場合は、おそらく、「その企業での仕事に必要なメンタルが弱い人が多い」という意味だったり、「ウチには、メンタルヘルスの定義において心理的に不健康である人が多い」という意味であったりするようです。

     

     

    ●コーピングとアンガーマネジメントの違いは何ですか?

     

     コーピングとアンガーマネジメントでは、怒り感情自体を悪いものと否定しないという基本的態度は共通していると考えられます。どこに焦点を当てるかといったそれぞれの特徴をお話しながら、両者の関係についてみていきたいと思います。

    (以下、アンガーマネジメントの説明は、日本アンガーマネジメント協会HP協会の代表理事による講演内容が掲載されたHPを参照したものです。)

     アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで始まった、アンガー(イライラ、怒りの感情)をマネジメント(上手に付き合う)するための心理教育です。怒らないではなく、怒る必要のあることは怒る、怒る必要のないことは怒らないようになる、という後悔しないように怒りを上手に表現することを目指します。その為のマネジメントの方法として、例えば、アドレナリンが強く出る最初の6秒を待つために掌に書くという行動をしたり、怒りに10点満点で点数を付けるということがあります。また、怒りは自分と相手の「べき」思考のギャップによって生じるとし、そのギャップに気づき、怒る必要があることとないことを区別することや、自分の「べき」の境界線を広げる努力が挙げられています。他にも、怒ることによるコントロール可能性や重要度を評価し、コントロールできないことは重要度に応じて受け入れたり、或いは放っておく、などがあります。

     このように、アンガーマネジメントでは、その名の通り、感情の中でも「怒り感情」とそれに伴って生起する「怒るという行動」に焦点を当て、怒る必要があることとないことを区別できるようになること、そして不必要に怒ってしまった時のコントロール方法をスキルとして学習することを目指していると考えられます。コーピングの場合は、怒り感情に限定せず、ストレス反応として経験する「様々な感情」に焦点を当てます。そしてCoping Instituteの実力発揮コーピングでは、感情が生じたこと自体に気づき、それに伴って生起する「行動」の前段階である、「感情を引き起こす自分自身の評価傾向」と向き合うことをまず大切にし、どのように出来事を捉えることが今の自分にとっての課題解決や成長のための行動に繋げられるかという、自分オリジナルのコーピング方略の獲得を目指します。

     田中ウルヴェ京は、スポーツ心理学の専門家という立場だけでなく、自らがトップアスリートであった頃の「怒りコーピング」も事例に、現在さまざまな競技のトップアスリートの「自分自身への怒り」「不公平な審判への怒り」「様々な周囲への怒り」のメンタルトレーニングを行うことも多いです。そういった時、怒りをマネジメントするというよりは、その怒りの根本理由である「自己の哲学」を見直し、そこから新たなゴール設定や課題解決のコーピングをするといった手法を取り入れています。この手法は、経営者やビジネスパーソン、医学や法学といった学問で専門領域を極めている院生、研究者などにも同様におこなっています。また、アンガーマネジメントを学んだ専門家の方々が、そのほかの感情マネジメントとしてCoping Instituteで学ばれるケースも多いです。

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販売業者:株式会社ポリゴン
代表責任者:田中ウルヴェ京
所在地:東京都港区白金
電話番号:03-3447-2890
メールアドレス:info(at)coping.jp
URL:www.coping.jp
販売価格:紹介ページをご参照ください。
実施時期:お申し込み後、メールにて調整いたします。
事前の変更、キャンセル:前日まででしたらいつでも承ります。
キャンセル料:当日のキャンセル連絡はトレーニング料100%を頂戴することがあります。